メンテナンスの多い歯科医院で起こりがちな問題 | 歯科 増患.com公式ブログ

歯科 増患.com公式ブログ
メンテナンスの多い歯科医院で起こりがちな問題

(2021年6月12日 8:25 PM更新)

メンテナンス患者のレセプトが大量に戻ってきました

 

一ヶ月先まで予約が埋まる
歯科医院作りをお手伝いする
[歯科 増患.com]の松田拓己です。

 

メンテナンスの患者さんに関して
困ったことが起きた、という相談を
A先生からいただきました。

 

患者さんとのトラブルではないですよね?
とお聞きしたところ、

 

A先生
「いえ、患者さんとの関係は良好です。

 

歯周病がかなり進行しているので
毎月メンテナンスに通われていて
いつも感謝していただきます。

 

今回、ご相談したいのは
レセプトの件なのです。」

 

松田
「返戻があったのですか?

 

A先生の医院は、か強診ですから
毎月SPTで患者さんが来院されても
問題はないはずですよね。」

 

A先生
「はい、返戻ではなくて
保険者からの再審査請求がありました。

 

同じ部位の知覚過敏処置が続いたので
症状詳記を4ヶ月分も書かなければ
いけなくなったのです、、、」

 

松田
「なるほど、連月の知覚過敏処置ですか。

 

レセプトの審査では目につきやすいので
なるべく避けるように言われますね。」

 

A先生
「そうは言っても、患者さんから
冷水敏やエアー痛の訴えがあるのに
何もせずに放置できませんよね?」

 

松田
「はい、先生のおっしゃるとおりです。

 

なので、同部位に知覚過敏処置が必要だと
保険者に納得してもらいましょう。」

 

A先生
「どうすれば良いのでしょうか?」

 

松田
「患者さんの症状、訴えはもちろんですが
知覚過敏処置を選択された明確な根拠を
記載するのが大切ですね。」

 

A先生
「えっ、Hysがあったから処置した
という理由ではだめですか!?」

 

松田
「患者さんから、しみると言われたら
必ず知覚過敏処置をされるわけでは
ないですよね。」

 

A先生
「あー、カリエスがあれば充填しますね。

 

二次カリエスなら再修復や補綴となるし
抜髄の可能性もありますね。」

 

松田
「はい、充填や抜髄する程ではないが
症状が改善しなかったのだと思います。

 

それらの症状を詳しく書いていただいて
知覚過敏処置が合理的な選択だったと
納得してもらうのです。

 

保険請求に精通されているお知り合い、
できれば審査会の先生に相談して下さい。」

 

A先生
「わかりました!

 

症状詳記の期間は4ヶ月なのですが
Hys処置は半年以上続いていたので
長すぎると思われたのでしょうね。

 

今後はHysを素早く改善できるように
勉強し直します。」

 

知覚過敏を治せない?

 

半年以上にわたって同じ部位の
知覚過敏処置を保険請求したために
再審査となったA先生。

 

4ヶ月分の症状詳記を書き終えて
ホッとされたようです。

 

A先生
「おかげさまで、保険者に
書類を送付できました。

 

ありがとうございます。」

 

松田
「とんでもないです。

 

おつかれさまでした。」

 

A先生
「今後は、患者さんのためにも
できるだけ短期間で
知覚過敏を治したいです。

 

松田先生はHys処置の際に
どの薬剤を使われますか?」

 

松田
「そうですね。

 

歯牙の状態やHysの部位によって
薬は使い分けています。

 

また、初診の患者さんの場合は
薬剤を使用する前の問診と
診査に時間をかけますね。」

 

A先生
「具体的に教えてください。」

 

松田
「はい、最初にしみる歯の部位と
Hysのきっかけとなる刺激の種類、
痛みの持続時間をお聞きします。」

 

A先生
「痛みの持続時間、ですか?」

 

松田
「教科書的にはHysと歯髄炎の鑑別に
痛みの持続時間も使われるのです。

 

痛みが30秒以内に収まればHysと判断します。

 

実際には、30秒も続くのは珍しいので
温熱痛や咬合痛、自発痛の確認も必要です。」

 

A先生
「はい、歯髄炎との鑑別は必須ですよね。

 

診査すれば、う蝕やPulの有無については
すぐに確認できますよね?」

 

松田
「そうですね、そこは問題ないでしょう。

 

問診での確認事項を追加しますと
酸蝕症や習癖があります。

 

具体的には、phの低い飲み物を飲んだり
胃炎・逆流性食道炎などの既往がないか?
教えてもらうのです。

 

習癖については、噛みしめ、ブラキシズム
についてお聞きします。

 

でも、自覚されている方は珍しいですね。」

 

A先生
「知覚過敏を判断するだけなのに
問診だけでもかなり手間がかかりますね~」

 

松田
「おっしゃる通り、項目は多いので
問診用のプリントを作成して
スタッフに聞いてもらってください。

 

効果のない処置を続けるのは危険ですから。」

 

A先生
「はい、もう再審査はコリゴリです。

 

診察の際にも、咬合性外傷を確認して
歯肉炎を確認します。

 

具体的には、歯列不正、早期接触、
歯肉縁部のプラークの有無、
辺縁歯肉の発赤・腫脹になりますね?」

 

松田
「はい、おっしゃるとおりです!

 

実質欠損、歯髄炎がみとめられず
咬合性外傷、プラークの蓄積もなければ
知覚過敏抑制剤の出番になります。」

 

A先生
「ここまでの話をお聞きすると
今回のケースはHysで間違いありません。

 

なのに、どうして薬剤塗布を繰り返しても
しみる症状が続いたのか、
納得がいきません。」

 

松田
「知覚過敏用の薬剤を作用機序で分けると
大体3種類になりますが、ご存じですか?」

 

A先生
「いえ、それは初耳です。」

 

松田
「Hysを改善するためのターゲットは
象牙細管ですが、薬の作用は
鈍麻・凝固・蓋に分けられます。

 

それぞれの薬剤の特徴と使用方法は
下記の本に詳しく記載されていますので
ぜひご一読ください。」

 

https://03auto.biz/clk/archives/vqsmsm.html

 

歯科医院でメンテナンスを円滑に行うために

 

半年以上にわたって毎月、同じ部位で
知覚過敏処置を算定したために
保険者から症状詳記を求められたA先生。

 

できるだけ早くHysを改善できるように
医歯薬出版の書籍をご紹介しました。

 

https://03auto.biz/clk/archives/vqsmsm.html

 

愛知学院大学の冨士谷盛興教授と
千田彰先生が執筆、編纂された
’象牙質知覚過敏症 第3版’です。

 

知覚過敏だけをテーマにした本は
かなり珍しいでしょう。

 

学術的な内容はもちろんですが
知覚過敏を抑制する30種類の製品を
詳しく解説されています。

 

A先生
「たくさんの商品が紹介されていますが
どう使い分ければよいのでしょうか?」

 

松田
「まず、WSDの有無ですね。」

 

A先生
「確かに、WSDが出来ていれば
充填が第一選択になりますよね。

 

でも、歯科衛生士の予約枠で
来院された患者さんの場合は
当日に対応するのが難しいです、、、」

 

松田
「A先生のクリニックは、Dr.もDHも
予約が混んでいますからね。

 

それなら、XTバーニッシュがお勧めです。

 

3Mの光重合型グラスアイオノマーで
当院では頻繁に使用しています。」

 

A先生
「あー、グラスアイオノマーセメントは
色調や光沢が悪いし操作性も良くないので
うちではCR充填のみでしたね。

 

なので、メンテナンスの患者さんでも
Dr.が対応しています。」

 

松田
「はい、一般的なグラスアイオノマーは
CRに比べて審美性に劣りますが、
XTバーニッシュはほぼ遜色がありません。

 

色調が良好で光沢もありますので
不満を訴えられることはまずないです。

 

操作性も良好でDHも問題なく充填します。

 

バリになってもスケーラーで修正できるので
DHのみで対応可能です。

 

メンテナンスの途中でWSDが見つかっても
う蝕がないと確認できれば
DHに任せられるので助かっています。」

 

A先生
「なるほど、良さそうな製品ですね。

 

グラスアイオノマーなら
う蝕予防の効果も期待できるので
使ってみようと思います。

 

歯根露出しているケースで
WSDがない場合はどうされますか?」

 

松田
「先ほどご紹介した書籍の
’象牙質知覚過敏症’に準じて
薬剤の塗布を行います。

 

抑制剤は、鈍麻→凝固→蓋の順番で
使用するのが大切です。

 

また、リン酸カルシウムを擦り込んだ後で
象牙細管に弱酸を作用させてしまったら
意味がなくなってしまいます。

 

これらの注意事項をDHと共有しておけば
安心して任せられるでしょう。」

 

A先生
「はい、分かりました。

 

テキストの内容を理解して
薬剤を使えばよいのですね?」

 

松田
「基本的にHysは落ち着くはずです。

 

ただ、黒酢などの酸性の飲み物を
習慣的に摂取していないか?

 

ストレスをため込んでいないか?

 

ブラッシングの方法が適切か?
などのチェックは必要ですね。」

 

A先生
「生活習慣の改善と薬剤の使い方が
大切なのは分かりました。

 

でも、今回のように半年以上も
症状が続く方の場合は
それだけで済むのでしょうか?

 

正直言って、まだ不安です。」

 

松田
「そうですね。

 

通法では収まらないHys症状への対処法も
’象牙質知覚過敏症’で紹介されています。

 

ペリオドンを長期で作用させるそうです。

 

もちろん、適用外の使用法になりますので
先生の裁量で行ってもらう必要があります。」

 

A先生
「患者さんのためには仕方ないですね。

 

薬剤の使い分けから勉強したいので
ぜひ’象牙質知覚過敏症’を購入します。

 

一ヶ月ごとのメンテナンスで
毎回Hys処置を繰り返すのは
もう終わりにしたいですからね。」

 





歯科医院の予約が埋まる『増患メソッド』
 無料メールマガジン配信中!!

一ヶ月先まで予約が埋まる「増患メソッド」

ライバル医院が増え続ける地域で開業した松田歯科医院が3年間で254名の増患に成功!
予約をいっぱいにした増患メソッドのエッセンスが手に入ります。

今なら、無料で「一ヶ月先まで予約が埋まる増患メソッド」ガイドブックをお送りします!
ご希望される先生は、お名前とメールアドレスをご記入後[増患を開始します]をクリックして下さい。
(メールマガジンでは歯科医院の運営に役立つ情報を随時お届けしますが、いつでも解除していただけます)




前へ:«
次へ: »

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


Blogメニュー


月別

▶Blogトップへ戻る