歯の寿命を伸ばすための接着修復セミナー | 歯科 増患.com公式ブログ

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歯の寿命を伸ばすための接着修復セミナー

(2018年11月26日 9:13 PM更新)

GC友の会ホームページより

CAD/CAM冠は脱離しやすい?

 

松田歯科医院でメインテナンスと

歯科治療を担当する

歯科医師の松田拓己です。
 

予防型歯科医院として成長する3大条件を以前にお伝えしました。
 

1.再治療のリスクを減らすために、修復・補綴治療の精度を確保する
 

2.マンパワーを予防分野に集中させる
 

3.より良い予防システムを構築するために院長が考え、実践する時間を生み出す
 

上記の3条件を満たせば、ユニット1台あたり
一ヶ月で130〜140名のメインテナンス患者を診察できます。
 

精度を確保しつつスタッフの労力を削減可能な方法として、
「咬合印象法」を以前ご紹介しました。
 

ただ、補綴物の精度が高くても、
装着してすぐに脱離・漏洩が起きてしまったら
再治療の繰り返しとなってしまいます。
 

特に、セラミックやレジン系の修復物は
接着性セメントで歯質と一体化を図らないと
破折のリスクも回避できません。
 

修復物だけでなく歯の寿命を伸ばすためにも
接着について勉強し続けることが重要なのは
今さら言うまでもないですね。
 

先日、 愛知学院大学歯学部特殊診療科の教授を
務められている冨士谷 盛興先生のセミナーを
拝聴する機会がありましたのでシェアしたいと思います。
 

保険に導入されているCAD/CAM冠は、
従来の技工用レジンに比べて重合率が非常に高いため
接着の対象はフィラーになります。
 

そのため、調整が終了したら内面をリン酸(エッチング剤)
で洗浄し、よく乾燥してからセラミックプライマーを塗布します。
 

セラミックプライマーは十分な量を塗布し
最低1分は放置するのが重要
(長くても悪いことはないというお話でした)。
 

もちろん、Set前にはしっかりと乾燥し
ドライヤーなどの熱風を使用するのが理想的とのことです。
 

ここで、支台歯との接着に使用するセメントの
銘柄が気になってきますね。
 

意外なことに、最近各社から販売されている
セルフアドヒーシブ型でデュアルキュアのセメントと
1液性ボンディング剤を組み合わせた製品に
大きな差はないそうです。
 

(冨士谷先生が主に使用されている製品は
3M社のリライエックス™ アルティメットです)
 

冨士谷先生がセミナーで強調されていたのは、
セメントの銘柄よりも
形成に注意を払うべきというお話でした。
 

わたしはこのお言葉にドキッとしてしまいましたが、
先生はいかがでしょうか?

 

今どきの国家試験レベル

 

冨士谷盛興先生(愛知学院大学歯学部教授)
の接着セミナーで拝聴したお話の続きです。
 

保険には導入されたものの、
脱離が多いという噂で
採用を控える先生もいらっしゃるCAD/CAM冠。
 

CAD/CAM冠とは言っても、材料は硬質レジン
なので接着しづらいのは間違いないですね。
 

そのため、接着の前処理として内面に
サンドブラスターをかけてフィラーを露出
させてシラン処理を行う必要があります。
 

その上で、各社から販売されている
セルフアドヒーシブ型の接着性セメントと
1液性ボンディング材の組み合わせを遵守
すれば問題がないとのこと。
 

それでも、脱離が目立つという評価の原因
として、冨士谷教授はCAD/CAMに適さない
形成を挙げられていました。
 

今さら形成の話を聞く必要はないよ、と
感じられるかもしれないですね。
 

注意点として最初に仰っていたのは
「形成面の仕上げはどこまで行いますか?」
という点です。
 

勉強不足で恥ずかしいのですが、わたしは
30年前の知識のままで、マージン部以外は
粗研磨のままが良いと思っていました。
 

ところが、今の大学教育では、青のシリコン
までかけて鏡面研磨で仕上げるように指導
されているそうなのです。
 

実際、セミナーに参加されていた若い先生
は鏡面研磨まで行っています、と答えて
いました。
 

冨士谷教授からは、ツルツルのガラス板の
表面に水を垂らして二枚を接触させると
なかなか剥がれませんが、すりガラスだと
くっつかない、という分かりやすい解説を
いただきました。
 

たとえ接着性セメントを使っていても
支台歯と補綴物の適合性向上が大切、
ということです。
 

さらに、CAD/CAMで作成される補綴物は
ミリングバーで削り出して作成されますね。
 

ミリングバーの先端はラウンド形状で
直径は0.8~1.0㎜なので、支台歯を形成
する際に角を残すのは厳禁。
 

ミリングバーで再現できない凸隅角を残すと
その周囲は支台歯と補綴物の間にすき間が
空いてしまいます。
 

支台歯形成が不十分だと、ミリングマシンの
設定を緩めにして対応するしかないので、
セメントライン100μmもあり得るとのこと。
 

CAD/CAM冠の適合が悪い、と仰る先生は
まず形成を見直したほうが良さそうです、
という耳の痛いお話でした。
 

さらに、最近の国家試験ではYAGレーザーは
もとより、ARTテクニックに使用する材料を
問うなど興味深いお話が続きました。

 

ファイバーポストで確実に築造するには?

 

最近、健康保険に導入された材料と言えば
CAD/CAM冠用のブロック以外に、築造用の
ファイバーポストがあげられますね。
 

保険適用の製品が各社から販売されて
いますが、どれを選べばよいのか?
判断するのは難しいところです。
 

愛知学院大学歯学部教授の冨士谷盛興先生
の接着セミナーでは、明確な基準を教えて
いただけました。
 

それは「削り出しで作成された製品」です。
 

ファイバーポストは、グラスファイバー
(ガラスの繊維)を束ねて樹脂で整形して
作られます。
 

硬化した樹脂は接着性が低いため、
レジンコアと接着するためにはガラスを
シラン処理する必要があります。
 

(シラン処理の注意点については
CAD/CAM冠の回にご説明しました)
 

ところが、ファイバーポストの作り方に
よっては、表面がすべて硬化した樹脂で
覆われている製品があるそうなのです。
 

ガラスが表面に露出していなければ
シラン処理をしても意味がありません。
 

わざわざファイバーポストの表面を削り
ガラスを露出させるような手間は
避けたいですね。
 

つまり、確実にレジンコア材と接着する
ためには、大きな固まりからポストを
一本ずつ削り出した製品を選ぶべき。
 

先端だけが整形されて、一部ガラスが
露出している製品はありますが、
その範囲を公表しているメーカーは
ほとんどないそうなのです。
 

唯一、GCのファイバーポストは全体を
削りだしで作成しているのが明らか
なので安心です、とのお話でした。
 

コア材については、デュアルキュア型
の製品なら根管内の光が届かない場所
でも硬化しますね。
 

ただ、根管内が接着に不利な条件として
水分の存在があげられます。
 

根管治療に関する論文では、根管内の
水分を完全に除去するのはほぼ不可能
と結論づけられています、、、
 

冨士谷教授からは、水分に強い接着剤
として定評のあるスーパーボンドの技術を
活かしたDライナーデュアルという
ボンディング材をご紹介いただきました。
 

https://03auto.biz/clk/archives/snhzbg.html
 

水分のある場所から硬化が始まるという
スーパーボンドの長所を引き継いでおり
他社のコア材とも併用可能な製品。
 

スーパーボンドをお持ちの先生は多いはず
なので、Dライナー用のリキッドと歯面処理
に用いるティースプライマーを追加すれば
臨床に取り入れられます。
 

下記のガイドブックの18ページに詳しい説明
が記載されていますので、ファイバーポスト
を用いた確実な支台築造にお役立て下さい。

https://03auto.biz/clk/archives/mpusjg.html

 





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