歯科医院のスタッフと実現する残業対策(1) | 歯科 増患.com公式ブログ

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歯科医院のスタッフと実現する残業対策(1)

(2015年9月8日 6:56 AM更新)

残業とスタッフのモチベーション

 

院長先生のクリニックでは月に何時間くらい残業が発生していますか?
定時の終業時刻が午後6:00であっても、

スタッフの皆さんがクリニックを退社するのが毎日午後7:00過ぎであれば

月に20時間前後の残業が発生することになります。
ご存知のように残業代は所定の賃金を1.25倍した額になりますので

多少売り上げが増しても院長先生の手元に残る利益の割合は目減りします。

 

タイムカード無題

 

もちろん痛みや腫れなどの急性症状を訴える患者さんが来院された際のように、

診療時間を過ぎたからと言って一律に治療を断るわけに行かない場合もあります。
困っている患者さんの助けになって感謝されることが

医療機関に勤務するスタッフの大きな喜びであるのは疑いがないでしょう。
逆に困っている患者さんを見捨てたという意識を持つことになれば

スタッフのモチベーションをさげることになってしまいます。

 

厚生労働局

 

ただし、歯科医療を通じて地域の皆さんの健康に貢献して感謝されることは

スタッフ・院長先生ともに共通のやりがいとなりますが、

残業によってプライベートの時間が減ることは

スタッフにとって特に大きなモチベーション低下の原因となります。
痛みを訴える急患の症状を解消して笑顔でお帰りいただいた時、

院長先生は心地よい疲労感と治療をやり終えた満足感で

診療時間が延長したことはあまり気になっていないことでしょう。
しかし、友達と会う約束に遅れたり、

帰宅してから家事をこなさなければならないスタッフにとっては

疲労感が倍増することになります。
歯科医院の健全な経営を支えてくれる優秀なスタッフを雇用し続けるうえで

就業時間を延長しないことは非常に重要ですが、

定時で診療を終えられる体制を実現するには

クリニック全体で意識を変える必要があります。

定時に終了するために必要な覚悟

 

院長を含めたスタッフ全員が退出できる状態にするためには

患者さんの治療が終わって帰宅されていることが最低条件になりますが、

無人でも危険がなく翌日の診療に差し支えない環境を確保することも重要です。
checklist
退出前に確認すべき事柄は意外と多いので

治療がすべて終了してからチェックをはじめると

終業がさらに遅くなり漏れも出やすくなります。
これらの問題を解決するためには

退出までに確認が必要な項目すべてを記載した

チェックリストを作成しておくことが有効です。
必要十分な項目をあげて確認の手順も定めることが望ましいので

手間はかかりますが、新規にスタッフを採用した際には

指導が大変楽になります。
スタッフの育成にはチェックリスト形式のマニュアルを

活用されることを是非お勧めします。

歯科医院で手の遅いスタッフにやってもらうべき仕事

 

繰り返しになりますが、

その日の歯科医院の業務が終了するためには

患者さんの治療が完了していることが前提となります。

 

つまり、診療時間の終了時刻から逆算して

当日の最後の患者さんの予約時間を決めることになります。

 

受け付けの最終時刻を

診療時間終了の30分前等に設定されている診療室では、

受け付けする時刻を延長しないよう厳守することが大切になるわけです。

 

このように時間を厳守することに決めると、

受け付け時刻を過ぎてから来院される

急患や修復物等が脱離した患者さんへの対応をどうするか?

が問題となります。

 

明らかに診療時間を過ぎることが分かっていて

来院される患者さんに即日対応するか否かは医院の運営方針、

言い換えれば院長先生ご自身の考え方で決めていただくことになります。

 

個々の患者さんのご都合・病態は様々なので一括りで決めることはできませんが、

わたし自身は「院長が一人で残業しても対応するべき症例か?」と

自分に問いかけることにしています。

 

定時を過ぎても診療を行う場合はスタッフには先に帰ってもらって

院長先生だけで治療を継続すると覚悟すれば、

最終の予約の方を含めたすべての患者さんについて

予定通りに診療を進めることの大切さを再確認していただけるはずです。

 

環境を整えても残業時間が減らない場合の対応

松田歯科医院では退出時を含めた各業務のマニュアルを作成し、

採用して間もないスッタフでも漏れのないチェックを

時間の無駄がないように行えています。

 

また、治療手順もできる限り統一して

診療に要する時間を予測したうえで

無理のないスケジュールで予約をとっています。

 

診療に必要な時間を正確に予想するためには

術者の習熟度を上げるのはもちろんのこと、

調整の少ない補綴物を作成できる歯科技工士さんと提携するとともに

精密な印象・模型を提供することが

必須となるのは言うまでもないでしょう。

 

このように管理者側としては

できる限り定時で診療が終われるように努力していましたが

平日でも残業は30分以上、

土曜日などは1時間近く延長することも珍しくありませんでした。

 

学校検診等で来院者が増えて

一年の中でも特に忙しい6月の終わり頃に

常勤の歯科衛生士と歯科助手が揃って

診療後に話し合いの時間を取ってほしいのですが、

と依頼してきました。

 

常勤スタッフ2名からは、

終業時間が40分以上伸びる日が毎日のように続いていて疲れるので

残業は30分以内で帰宅させて欲しい、という要望が上がってきました。

 

松田歯科医院では上記のように診療時間が定時で終わるように

可能な限り対応していましたので、わたしからは

残業時間が伸びることについてはこちらが変えられる点はありません。」

と返しました。

 

それでも、スタッフからはさらに要望が上がってきます。(2に続きます)

 

歯科医院のスタッフと実現する残業対策(2)

 

 





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